ベースでアドリブソロ弾けるくん(10)〜Recorda Meから学ぶ、9th、11th、13thの響き〜
はじめに
こんにちは、ベースでアドリブソロ弾けるくん、その10です。
ベースソロのお悩み解決ブログとして数年前頑張っていましたが、一度力尽き・・・
そしてまた再開しました。
今、「ベース アドリブソロ」とgoogle検索すると僕のブログ(note)が1〜3位あたりにはきます。
新しいサイトでの0からスタートなので、またここを目指して頑張って「価値のあるコンテンツ」を作っていきたいです。
9th、11th、13thの響き
9thの響きっていうのは、ドレミファソラシドの9番目。ドレミファソラシドレのレの音です。
スケールで見ると「2番目」とも言えるんですが、ハーモニーで見た時は「ドミソシ」のコードの上に「レ」が乗っかっている響きになります。
同様に11thはドレミファソラシドレミファの11番目。ファの音です。4番目です。
13thはドレミファソラシドレミファソラで13番目。つまり6番目。
ベース1本のコード弾きではちょっと聞き取りにくいというか、この絶妙なふわっと感がわかりにくいですので、鍵盤で弾いたサウンドを聴いてみてください。
9th、11th、13thの音をメインに使ったサウンドです。
「あ、そ。」「だから?」て感じですかね?ぼくはこの響きが好きです。絶妙にフワッと浮いていて、解決感のない感じ。少し落ち着かない感じ。
なんで弾きたいのか
アドリブをする時、「コードトーンを弾きましょう」ていう文言をよくみませんか?「コードトーンを覚える」「コードトーンが大事」「コードトーンでアドリブソロを始める」みたいな。
もちろん大事ですし、基礎です。さらに、コードに対して音を伸ばすときに、「間違いない」「合っている」サウンドがします。
しかし、ぼくは同時に「つまんない」「わくわくしない」とも感じます。さらに、ジャズの巨匠のようなサウンドがしない。とも感じます。要は、自分の弾いたメロディが「聴いたことのある、自分の好きなミュージシャンのあのサウンドじゃない」とも感じるのです。
で、それを感じたのが「Recorda Me」っていう曲を練習していたときなんです。
Recorda Me
これはサックスのJoe Henderson(ジョー・ヘンダーソン)の曲で、ジャズでも、ファンク系でもジャムセッションで演奏されることのある曲です。
Record Me / Joe Henderson
最初はAドリアン、Cドリアン、とモードのキーで作られていて、BbM7以降はII-Vがどんどん下降するコード進行(Contiguous II-V)です。今回は、このモードの部分でのサウンドで解説していきます。
Am7、Cm7の部分。
僕が「これこれ!これがやりたいんだよ!」というサウンドのなっている部分を紹介します。
まずは、上の動画のソロの最初のワンフレーズ。
次に、以下の動画の3:25のこの部分
ここのフレーズ。
これは11thから入って、9thも通ります。もはやBマイナーペンタ演奏してる?っていう感じの音づかいです。
そもそもこの曲のテーマのメロディ、1小節目からがっつり13thのロングトーンという具合にテーマ自体にテンションが結構入っていてかっこいい・・・
Joe Hendersonはメロディックにジャズリックを演奏するというよりも、短いモチーフをシーケンスのように歌ったり、スケールを超高速で上下したり、かっこいい響きの音を伸ばしたり、そういった演奏が多いように感じます。音使いが、絶妙に解決感のない、ふわっとしていることが多くてそこも魅力的です。
ベースでも応用できるのか?
これはアッパーストラクチャー系のサウンドをベースで演奏するときのあるあるなんですが、「音が低いと伝わらない」問題があります。4弦、3弦の1〜7フレットあたりで演奏してもぜんぜんサウンドしないみたいな。
なので、ロングトーンやテンションをしっかりリスナーに伝えたかったら高音域で演奏するようにしています。
マイナー7thコードが狙い目
9thや11th、13thが使える場面は、特にマイナー7thコードがなっているような場面です。今回のRecorda Meもそうですね。Am7、Cm7、スケールで言うと、Aドリアン、Cドリアン。要はドリアンを使うような場面で、9thを使ったフレーズ、11thを使ったフレーズが生きてきます。
これはジャズならII-VのIIの部分のネタとしても使えるし、Dm7一発系の曲ではいつでも使えていいですね。
セッションでよくやるCissy Strutや、So What。ドリアンでできている、ChameleonやRed Baronでも使えます。ペンタをテキトーに弾くところから卒業して、狙ったテンションノートでカッコ良いソロを演奏してみましょう!
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