最近なに聴いてる?(1) | Soul Jazzの逆襲

最近なに聴いてる?(1)
〜Soul Jazzの逆襲〜

こんにちは、作曲家、ベーシストの齊藤庸介です。

DTMのtipsやベースソロのtipsのブログを運営していますが、あんまりにも作成が大変ですので、たまにはこういう「音楽好きのつぶやき」みたいなブログも書きたいと思いこのテーマの記事も始めてみます。

ずっと仕事でJ-POPやK-POPを聴いていますが、ベースを取り出して耳コピしたり練習したりしていると・・・

「ジャズ聴きて〜〜〜!」

っていう気持ちになります。あぁ、やっぱりおれはこっちの音楽が好きなんだなあ・・・って思いますよ(苦笑)

まあジャズだけじゃないんですけど。

たまにはJust the Two of Us進行じゃない曲聴きてえってなりません?最近・・・。ちなみに仕事の作曲では割り切ってJust the Two of Us進行で曲いっぱい書いてますよ。

それでは、タイトルにある通り、ソウルジャズの話題で進んでいきます!

もう最近はアルバムで曲を聴くという文化はなくなってきているのかな・・・。

とにかく、いくつか挙げてみましょう、最近聴いている曲を。

Gary Bartz – Ju Ju Man

モードな曲も、コーダルな曲も両方あるけど、音使いがかっこいい。1曲目はコルトレーンオマージュか?っていうレベル。

Gary Bartzっていうと、マイルスの69年のロスト・クインテットのその後、70年のクインテットでウェイン・ショーターの次のスティーブ・グロスマンの次にサックスを担当していた人です。

一時期、ロスト・クインテットまわりのブートを書いまくっていたときに良く聴いていました。当時、Nefertitiのライブ演奏バージョンが聴きたくてず〜〜〜っとブートを探していたんですよね。たしたNefertitiが1967年リリースで、1968年のブートを見つけると運良く入っていたりするんですよ。何枚もCD買って、2枚だけライブ演奏バージョンを見つけました。

最近はそんなブートもspotifyで聴けますので、気になる方は是非。

で、なんでゲイリー・バーツ聴いてんのかっていうと、ココ数年、ソウルジャズがちょっとアツいんですよね。この理由は完全にKamasi Washington(カマシ・ワシントン)が原因だと思うんですが・・・。

そして、ちょうど、NPRのタイニーデスクでGary Bartzがライブをやっていたんですよね。

これの2曲目の”I’ve Known Rivers”が結構カッコよくて。

Robert Glasper(ロバート・グラスパー)が90s、00sのヒップホップ、R&Bの流れを作って、Anderson .Paak(アンダーソン・パーク)やBruno Mars(ブルーノマーズ)のSilk Sonic(シルク・ソニック)、BTSやハウス界隈が作ったディスコやソウルのリバイバルの動きがもろもろこんな流れを作っているような気がします。

ちょうど、NYのコンテンポラリー・ジャズって結局難しくて地味でわかりにくいよな?90年代後半から難しくなる一方でジャズオタク意外にはよくわかりにくいし・・・って盛り上がらなくなってきてからのソウルジャズなのかなって。勝手に思っています。フツーにフュージョンとかクロスオーバーっぽい音楽の方がSpotifyのプレイリストにも増えてきたり。

Kamasi Washingtonのシンプルなループとぶっといパワーで押すような曲は「スタンダート以外認めない」系のリスナーも「ジャズあんまり知らない」系のライトリスナーもみんな「納得させる」力があると思います。

そんなKamasi Washingtonのアルバムもマジでハンパないです。

Kamasi Washington – Fearless Movement

正直、音楽の流行って毎回80年代にもどっていく一方であんまり60s、70sに回帰することはないと思っていたんですが、ロック勢は90s、ダンスミュージック(ポップチャート)勢は70sの動きがみられています。

日本はネオレトロのデザインの流行りもあって、古い歌謡曲も00の平成文化もごちゃ混ぜな新しい「レトロ」ムーブメントもあり、古いものってエモくね?みたいな状態に入っていてぼくもこの流れを楽しんでいます。

「昭和・平成」に海外から逆輸入された「kawaii」を足したものが「ネオレトロ」だと思っていいんじゃないかと思います。

音楽の作り的な話をすると、いわゆる「1発系」や「モード」で作られた曲がたくさんあるのがソウルジャズ。もちろんそれだけじゃないんですが、コードをグループでまとめて解釈して、次のパートはモーダルインターチェンジでスケールを変えるみたいな演奏ができて、ストレート・アヘッドなジャズよりも「スポーツ感」が薄く、ゆったりした気持ちで聴けます。

ちなみに、Gary BartzがTiny Deskでやっている曲はこのアルバムに入っていますので気になった方はこちらから。

I’ve Known Rivers And Other Bodies

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

ジャズ以外にも音楽好きのつぶやきを書くと思いますので暇つぶしにご覧ください。

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