ベースでアドリブソロ弾けるくん(4) フレーズと小節…

こんにちは、久方ぶりのベースでアドリブソロ弾けるくんです。
今回は、根本的なベースソロの考え方について。
ベースソロだけじゃないかもしれないですけどね。これは。

<根本的な練習方法>

トランスクライブってありますよね。耳コピして、楽譜に書き出して。とても大切な練習方法ですよね。考え方も勉強できるし、フレーズも入手できるし。

書きソロってあるじゃないですか。これ、演奏までに時間がないーとか、ソロスペースが4小節って決まってるので、決め打ちでやりたい。ソロとはこういうものですというイントロダクション。
いやもうコードも何もわからないし、そもそもソロとかやりたくないし、練習すること自体めんどい。

そんな人にはオススメですが。

アドリブソロを練習してこれからも少しずつ頑張っていきたいという人にはあんまりオススメしないと僕は思っています。

※トランスクライブがダメっていう意味ではないです。あらかじめ書いて作っておくソロのことです。

なぜなら、丸暗記なのでフレーズを演奏しているという自覚がないからです。そしてやっぱり丸暗記なので別の曲に流用するのが長ったらしくてめんどくさいし、覚えられない。

ぼくは、ボキャブラリが最初は少なくても良いので、フレーズを自在に操る練習をすることが大事だと思ってます。つまり、曲の、小節の、好きなところで好きなフレーズを出す。フレーズを断片的に使う、フレーズを飾って使う、フレーズを伸ばして使う。しっかり休む。そういうことです。

いままで iフレーズやvフレーズについては説明してきたので省きますが、例えば、以下のコード進行(というかC7のみ)があります。ビートはなんでもいいです。ファンク系が練習したかったら、8ビートで。ジャズ系が練習したかったら、swingで。今回は8ビートでやります。

で、以下のようなiフレーズ、vフレーズを操る練習をします。C7に対して、Cmペンタを使っています。

まず、iフレーズ。

次にvフレーズ。

コード進行に「弾くところ」「休むところ」をメモして、狙った場所でフレーズを出す練習をします。もちろん、めちゃゆっくりのテンポでメトロノームをつかいます。

例えば、こんなかんじ。

見やすいように色使ってますが、自分で練習するときは、もちろん楽譜と黒ペンだけあればいいと思います。

このパターンは任意です。どこでもいいです。好きなようにメモって練習します。

以下はパターン2です。

これがフレーズを自分で操る練習です。コード1発で練習するのは結構簡単です。

この調子で、今度は別のフレーズを覚えたら、ここに別のフレーズをいれる。

で、3つくらいフレーズを練習したら、今度は、それらをメモったタイミングで、3つのうちのどれかをその場で選んで弾く練習します。本番ぽくなってゆきます。

コード1発で慣れてきたら、今度は、自分が練習したい曲で上のように「弾くところ」「休むところ」をメモってやってみてください。大事なのは、ミスっても止めないこと。本番ではミスっても曲は止まりません。

いままでの弾けるくん(1),(2),(3)ではiフレーズ、vフレーズを習得したら、曲のすべてのメジャートニック、マイナートニックを狙って弾いていましたが、今回みたいな練習をしてゆくことでプロのミュージシャンのように、緩急のある、周りの空気を読んだプレイができるようになってゆきます。

<Beyond>

1発モノで練習する醍醐味はロングフレーズの練習、クロスリズムやポリリズムを使ったリズム遊びフレーズの練習、ディミニッシュやオルタードなんかを意識したポリペンタの練習がお手軽にできるとこです。僕のレッスンではその辺もペンタトニックの使い方をフレーズと照らし合わせてやってゆきます。

<余談>

ギタリストのJulian Lageの柔軟すぎるほど柔軟なプレイが好きなんですが。特に他人のバンドにいる時。
いろいろ暇な時ににみていて、Saxのミゲル・ゼノンのバンドでSt.Thomasやってるやつがあるんですよ。
これ、かなり好きで何回も見ちゃいます。

ジュリアンのソロがほんと良いです。

こーゆーの聞きながら、フレーズの塊を探して、曲の楽譜と照らし合わせながら、どういう塊で「弾くところ」「休むところ」が分かれているのかよく考えてみたりしています。

レッスンをご希望の方は下記サイトのCONTACTからご連絡ください
https://yosukesaito.com

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