Logicユーザーさん、マルチ音源を買うその前に・・・。

こちらはLogicユーザーの皆さんのためになる記事です。J-POPやJ-ROCKを作曲しているとだんだんわかってくる、Serumとかのシンセとかよりマルチ音源の方が必要なんじゃね?ということ。例えば、IK MultimediaのSample Tankとか、Kontakt音源(kontaktはあってもいいと思う)、HALion Sonicなどなど。

しかし、Logicユーザーさんはそれらを買う前に、Logicの内蔵のマルチ音源が以外に使える音のポテンシャルを秘めているということを知ってもらいたい・・・。

今回は、そんなLogic Proの使える音源、Multi-Sampleについてご紹介します。

Logicでは各種楽器の音はSampler(Multi-Sample)に入っています。

この中にたいていの楽器の音は入っています。ただ、そのまま使うとしょっぱい音色なので、加工が必要です。

①リバーブをインサートでかける

リバーブは、DTMの本を買ったりすると、たいていsendを使ってかけるということが書いています。これは正解なんですが、それは「空間リバーブ」をかける時なんです。

リバーブは空間リバーブの他に「音色リバーブ」があります。音作りのためのリバーブです。ストリングスの音源なんかも、高いのを買うと、ドライとは言ってもリバーブがかかっています。offにしてもたいていかかっていて、「空間の中で弾いている音」になっています。

Logicの内蔵音源も、リバーブで音作りをしてやることが必須です。そうするとトラックや楽曲に馴染んできます。

②サチュレーターで歪ませる

これはOver Driveやディストーションではなくて、倍音を増やして、抜け間のある音にしたり、若干だけ汚れたり、目立たせたり、そういったための「サチュレーター」の歪みを足すことです。

必ずしもサチュレータープラグインを使うかというとそうではなく、コンプを通してこの効果を狙うこともあるし、リミッター、コンソールプラグインなんかを使って、この効果を出すこともあります。

Wavesの「SSL G」なんかはさしたらすぐに音が変わるのでとてもわかりやすいです。

シンセは僕の中では2種類あって、

・過去の実機(名機)の音をモデリングしたハードウエアベースのやつ
・Nexus、Serum、SpireなどのEDM以降の音楽で使われるソフトベースのやつ

この2種類で分けています。後者の音が欲しいなら、買った方が早いです。Youtubeなどの音作りのチュートリアルもたいていはSerumで教えてたりするので。勉強が楽です。

が、前者の方は考えようで・・・。例えば、Arturiaのエミュレーション系のシリーズ。プロフェットとかJupiter-8とかあるやつです。または、UVIのシンセアンソロジーシリーズ。

僕はUVIを使っていますが、正直全部使うかと言われると、全然そんなことはなく、決まった音ばかりになっています。

そして、僕も数年前に気づいてからよく使うようになったんですが、Logicはこの「よく使う系」のシンセの音色もこのSamplerに入っていることがわかりました。

ここにほんとよく使う系、たとえば

・キラキラのシンセ
・レイヤーするベル
・DX-7系のキラキラのエレピ
・ウニョーンというサインリード
・ストリングスや、コードにれいやーするSaw
・テクノポップによく使うSawのコード音
・Pluck系のコロコロ音

この辺、全部あります。もちろんこちらもこのまま使わず、インサートにリバーブを挿して音作りはします。

ガチのEDMを作るにはちょっと物足りないですが、シンセを使ったポップスやロック、アイドル曲を作るならわざわざ買わなくてもここでだいぶまかなえます。

僕はシンセ音を最初に「Splice」でいい感じの音を探してきて、サンプラーに入れて、みたいなことをしていましたが、LogicのSamplerの音源を使った方が早いので、こっちが多くなりました。

曲作りで大事なのは、アイディアを形にする「スピード感」ですので。

今回はこんな感じです。Logicユーザーの方は一旦自分のSamplerの中をよく覗いてみるといいと思います。

この他にもためになる情報やDTMのTipsを書いたり、DTMのレッスンをしていますので、よかったらこちらの関連記事もご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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