はじめに
Logicユーザーの皆さん、もうアップデートは済みましたか?
Logicの最新アップデート、Logic Pro 11から新しいプラグインや機能などが実装されましたが、今回はその中の一つ、Session Playerでトラックを作ってみたので、それを紹介したいと思います。結論から言うと、このピアノプレイヤー、かなりのポテンシャルを秘めていますのて、実際にどうやって曲に落とし込むのかまでやっていきたいと思います。
Session Player
Session Playerはこんな感じです。
ドラムは以前からある「Drummer」ですが、今回のアップデートでピアノ(キーボード)とベースにもAI演奏が使えるようになりました。
まず、僕が試しに作ったこの音源を聴いてみてください。
最初、Session Playerだけてジャズは作れるのかな?と思ってチャレンジしてみたんですが、結果は「無理」でした。ドラムのプリセットにジャズのリズムが入っていなかったからです。同様に他の楽器にもジャズのフレーズやリズムパターンはありませんでした。
じゃあそれなら、と思ってハーモニーの近いネオ・ソウルに変えて作ってみた感じです。
そしたら、それぞれの楽器にどんな命令を出したのか、またその順序なども紹介していきたいと思います。
トラックを立ち上げる
まず、3つの楽器のトラックを立ち上げす。
Session Playerを選ぶと、「Drummer」「Bass Player」「Keyboard Player」のどれを立ち上げるのか選択できますので、まずコードトラックを作りたかったので、「Keyboard Player」を選びます。
「Keyboard Playerのスタイル」は「Freely」を選んでおきます。
この辺はまずビートがあったほうが作りやすい人は「Drummer」からでもいいと思います。
コードの作成
赤丸をつけたボタンを押すと画像のように、アレンジメント、マーカー、テンポやコードなどを入力する画面が開きます。
その後、今回いじりたいのはコードなので、コードの「プラスボタン(+)」を押してコードを作っていきます。
ジャズ系のサウンドにしようと考えていたので、9thのテンションまで入れました。これが7thコードだったら、13thや#11thなんかも使ってもいいと思います。
コードを入力したピアノの音源だけ聴いてみます。
パソコンのキーボード「e」を押すと以下のような画面が出ます。ここでPlayerの細かい設定をしていくんですが、ここは適当に色々いじって試してみました。説明も全て画面の中に出てくるので、特にマニュアルなど見る必要もありません。いろいろいじってみたらいいと思います。
ピアノのバッキングの弾き方、リズムやパターンは左下の「Keybord Player」の部分を今は「Freely」になっているのでここをいじるといろんなジャンルに対応した弾き方にしてくれます。
ドラム
次にドラムのトラックを作って、ジャンルを「Neo Soul」にしました。
ドラムはすこーしだけ跳ねて、ピアノはイーブンにしたかったので、右側の「スウィング」を少し上げてあります。
ピアノとドラムの混ざったものを聴いてみてください。
ドラムのリズムが絶妙です。
ベース
最後にベースを入れます。これはもう結構テキトーにしました。テキトーに設定してもいい感じのビートを弾いてくれたり、ダブルストップまで入れてくれてすごいです!
ドラムとベースのコンビネーションも聴いてみてください。
ベースの弾かなさ加減が結構いいんですよね。
もう一度完成系を聴いてみてください。
もう一度全部で
もう一度完成系を聴いてみてください。
はい、結構良くないですか?ジャズは無理だとしても、今っぽいビートが作れると思います。
ただ、上物のピアノはあくまで「バッキング」なので、バッキングに両手を使っています。メロディーは別の楽器の担当になりそうです。
ただポテンシャルがあることがわかったので、別のジャンルでもちょっと遊んでみたいと思います。
まとめ
今回の実験でわかったこと、Session Playerは
・いろんなジャンルに対応できる
・最低限のコードの知識が必要
・打ち込みは必要なく、適当でも成り立つ
・バッキング用として使う
と言うことです。いわゆるJPOPみたいな、キメやアレンジでガチガチに構築するジャンルには、使えてもピアノのバッキングくらいでしょうか?それよりもシンガーソングライターさんのDEMO作りや、ラフなアレンジの曲、ビートやバッキングがループする系の曲で生きてくると思います。
コード理論を勉強するなら
昔は、コード理論の本を読み漁って、買いまくっていましたが、最近はいろんなのを網羅した「これでほぼ大丈夫じゃん?」というほんが出ているので、紹介します。
僕も買って読みましたが、基本のii-vもあるし、テンションボイシングの話も出てくるし、最後の方に連続するii-vや、平行和音、モーダルインターチェンジについての解説もあります。おすすめです。
それでは、ブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。
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